氏輝義元の生母壽桂尼の「帰」の一字の朱印

尚氏真は永禄十一年冬武田信玄駿府から追われた後には、前記「如律令」の朱印を廃して別の印を用いた。又永禄二三年頃如律令の印に準ずべきものとして、「調」の一字を印文とした八角重郭の珍しい朱印を用いている。氏親の後室、即ち氏輝義元の生母壽桂尼(中御門氏)は、「帰」の一字の朱印を用いている。その印を捺した文書は、女性の印判状の一例ともなるもので後段に挙げてある。とのことです。