「義元」の二字の印は、父「氏親」の印に倣ったもの

義元の父氏親は、前述の如く、印文未詳の朱黒両印を用いたが、その印の後に、「氏親」の実名二字を印文としたもの、晩年入道して紹僖と号して、印文「紹貴」の朱印を用いた。その子氏輝は夭折した為か、印を捺した文書を遺していない。その弟義元は、「如律令」の印の外に、前記の如く「義元」二字を印文とした印を用いているが、之は父「氏親」の印に倣ったものと思われる。とのことです。