紙背文書の闕字

右に挙げた中には、本文書出しにも差出所のある書状があるが、之が無く、書止めと、日附の下との二箇所にある書状もある。之は書状の性質に依って、書出しに記す文言にも依ることであろう。〔二五五〕〔二五六〕はその例である。

紙背文書は料紙に用いる時、上下を切断することもあって、もとの書状の文字が逸することがある。〔二五三〕の□は皆これである。然しかかる闕文があっても、大体の書式は之を窺うことができる。とのことです。