武蔵岩槻城主太田氏房(北条氏政の三男)の印判状

〔五二三〕は、日附に十二支のみを記した印判状の一例で、武蔵岩槻の城主太田氏房(北条氏政の三男)が、老臣宮城美作守をして、遠江国に徳川氏に加勢として出陣するように申し付けた田口新左衛門と申す者に、指揮者大森兵衛大夫小田能登守両人の命令に従い、着到即ち平素知行高に応じ備うべく定めてある兵員を召し連れて参陣するように触れしめる為に出した文書である。とのことです。

※ 走廻(そうかい) 奔走して尽力する、粉骨砕身する