中山王尚寧から義弘に送った書状

次に琉球国の書状を挙げて、図版に依る消息書状の紹介を終えることとする。

(略)

島津家には、室町時代中期からの琉球との関係文書が伝わっている。慶長十四年同氏が琉球を討って、之をその所管に帰せしめてからも、関係文書が多く伝わっている。右に挙げたのは其一例、恐らく慶長十八年六月、島津家久琉球の法度を定め使節を遣わし、且つ惟新義弘からも署を送ったのに対し、中山王尚寧から義弘に答礼を致すために送った書状であろう。とのことです。