る式 日附が年月日から成り、差出所名花押印、充所を具えたもの
前式の形式よりも更に複雑になって、名と花押とを表した上に印を捺したものもあった。〔五八五〕はその一例で、大永五年二月彼岸日、三河苅谷の水野近守が、同所楞厳寺に慶中周讃禅尼の霊供田を附けたときに出したもので、苗字と官途を書き、実名を表し花押を据えた上に印が捺してある。この文書は一種の寄進状とも云うべきものであったから、かくは鄭重な差出所を記したのであろう。とのことです。
る式 日附が年月日から成り、差出所名花押印、充所を具えたもの
前式の形式よりも更に複雑になって、名と花押とを表した上に印を捺したものもあった。〔五八五〕はその一例で、大永五年二月彼岸日、三河苅谷の水野近守が、同所楞厳寺に慶中周讃禅尼の霊供田を附けたときに出したもので、苗字と官途を書き、実名を表し花押を据えた上に印が捺してある。この文書は一種の寄進状とも云うべきものであったから、かくは鄭重な差出所を記したのであろう。とのことです。