天気を平出

また書止めに近く、者てへれば、或いは何々の旨、何々の由、天気候ところ也等と書く定めであるが、その時天気と云う言葉は、必ず改行して行の始めに書き表すこととなっている。之を平出という。之も如何なる言葉に対して致すべきか公式令に定めてある。とのことです。

五味文彦『中世のことばと絵』で紹介された絵師草子の綸旨にも、「伊予国 令知行 天気」と天気が平出して書いてありました。