阿蘇大宮司惟豊に禁裏修理料献納を促す女房奉書

第二種 女房奉書

(略)

この文書は、日野(烏丸)中納言光康に賜った後奈良天皇の女房奉書である。光康をして肥後に下向せしめ、阿蘇宮司惟豊に、彼が従三位に叙せられたに就いて禁裏の御修理料献納を促し、尚心経を阿蘇社に納めさせらるる勅旨を伝えしめる為に、この文書を下されたのである。終わりによし申とて候とあるによって、叡旨を奉じている事が表してある。とのことです。