女房奉書大抵は二枚

女房奉書は、料紙一枚に書く時もあるけれども、大抵の場合は二枚に書いている。図版に示したものは之に当たる。その文字の配列が一種特別のものである。元来女房即ち婦人の消息は仮名交じりで、散らし書きと申し、行を追って書かずに散々に書き配って全体として繫るものであった。女房奉書もそれと同じである。とのことです。