織豊時代からの古文書を伝える諸家

以上は、鎌倉時代室町時代に守護地頭御家人として活動した武家に伝わった古文書を主としていたが、戦国時代以後世に著れて古文書を伝えた家も少なくない。

安藝廣島の淺野家、筑前福岡の黒田家、肥前佐賀の鍋島家、阿波徳島の蜂須賀家、伊予大洲の加藤家、土佐高知の山内家、近江水口の加藤家、石見津和野の亀井家、信濃松代の真田家などは織田豊臣時代以来の古文書を伝えている。

なお、前段に述べた、島津、毛利、吉川、小早川、伊達、上杉、細川、相良の諸家もこの時代の古文書を多数伝えている。