中世の書札礼で云う腰文

第一三式として例示したものは、料紙を縦に二つに折り、折り筋から左へと折り重ねて、左端の裏を巻き表にして、封の紙紐を以て結い、而る後謹上六郎尊僕側、人君状と書き表したのである。而してかく書き表す中僕の字のところが、封の紐の上にかかっている。之は中世の書札礼で云う腰文である。但し、中世にては折筋から右へと折り重ねる相違がある。とのことです。