吉川経家の郷国の子供たちにあてた自筆書状

〔四六五〕に挙げた書状は、郷国に留まっている長子亀寿丸(経実)并に児女あちやこかめちよに、籠城の状況を記し、寄せ手が守備の堅固に攻めあぐみ、あきれはてている由を告げて、父の出陣を心配している子息を安堵せしめ、且つここに籠城して首尾よく成功を遂ぐるを、侍の面目とかねがね覚悟を定めているから驚くに足らぬ由を告げている。とのことです。