吉田社斎場所太元宮の八角

三箇所に朱印を二つづつ捺し、然もその一は正位に捺したものの上に斜に捺し、二つの印影に依って、周囲に八角が現れている。これは蓋し兼倶の創建した吉田社斎場所太元宮の八角と同じ意味を表徴するものと思われる。料紙は宿紙、即ち薄墨紙を用いている。これも他と異なった形式である。江戸時代に及んでもこの文書を出している。大体右と同様の形式であったものの如くである。とのことです。