高倉天皇から守覚法親王に賜った宸筆の御消息

〔二五七〕に挙げたのは、高倉天皇が(治承二年)十一月十三日、御室の守覚法親王に賜った宸筆の御消息である。此年十一月中宮平徳子平産の御祈祷として、親王平清盛六波羅の第で孔雀経法を修せられ、皇子安徳天皇が御降誕あらせられたので、その法験并に去る承安二年、公家御祈として三条殿即ち三条烏丸内裏にて同法を修せられし御功労を謝せられる為めに下されたものである。とのことです。