差出所の奉は下附、充所の謹奉は上所

〔二九六〕に挙げたものは、関白家藤原忠實の御教書、淡路守に、伊勢公暁勅使禄分料等に関して命を伝えた文書である。書出しに関白殿仰を被るに云々と書くのは綸旨、院宣を被るにと書出すと同様である。差出所に奉と書くは下附、充所に謹奉と書くは上所と云い、何れも鄭重な書き振りである。とのことです。