後醍醐天皇と足助重治

  不可准凡々軍勢之間、書賜状者也、

足助重治為一流者之上、元弘笠置以来、忠節異他、於戦陣、

殊可致忠之由、別而召仰也、可被存其旨乎、

この文書は、後醍醐天皇が、足助重治を召させられ、重治が同氏嫡流の者たる上、元弘笠置以来天皇に奉仕せる忠節を賞せられ、更に出陣して忠義を致さんことを仰せられ、且つ重治はとくに重ずべき者にして一般の軍勢と同じように遇せらるべきでないので、特に宸筆を染めさせらるる由を記されて、重治に賜ったものである。とのことです。