版刻の度縁、戒牒の印

尚お慶清、圓爾、慧廣の度縁が、何れも版刻であることは、印刷史の資料として、又大乗戒牒の戒目代、戒行事の印は、印の歴史を見る上に珍しい資料として、何れも注意すべきものである。

度縁戒牒は古来多数発行せられたわけであるが、叙上の如くその実物の伝わるものは極めて少い。従って書式料紙等、その形式の変遷を、時代を辿って充分明かになすことができないのは遺憾である。とのことです。