宿紙を用いる摂政の御教書

この時は四条天皇御幼少にましまし、道家が摂政となっていたので、蔵人藤原季頼が道家の仰を奉じて御教書を出したから、綸旨と同様、料紙に宿紙を用いたものと思われる。元来綸旨を以て勅裁あらせらるることが、摂政の御教書に依って伝えらるる時には、之に宿紙を用いるものがあったと知るべきである。とのことです。