復古的色彩が強い大内氏の文書

神寶御装束之次第、兼右朝臣伝受之由、尤神妙候也、

  五月廿八日    (義隆)(草名)

   宇佐宮装束司所

この文書は、大内義隆が、宇佐宮装束司所に、神寶御装束の故実を京都の吉田兼右から伝授したことを賞するために出した文書である。差出所に表してあるのは、義隆の草名である。神祇に関する文書であるから、古風をとったものかとも思われる。大内氏の文書は概して復古的色彩が濃厚であるが、この文書もその一端を示していると云うことができる。この文書も判物と称してその部類に入れて差し支えないであろう。とのことです。