龍造寺隆信、政家の印文が明らかでない小形の朱印

〔五五八〕はその一例で、肥前龍造寺政家が、天正十年三月十七日、筑後清水寺の成圓房と申す者に、作事の用として杉材を所望するために出した書状である。政家の下に扇形の小さい朱印が捺してある。実名計りで無く、苗字をも付けている。龍造寺氏に於いては、隆信政家二代朱印を用いているが、それは至って小形のもので、何れも印文は明らかでない。とのことです。