散状もしくは交名

第六種 散状・交名

広く人名を書いて示した文書を散状若しくは交名と云う。この中には諸役に参勤すべき人を書いて示したものが多い。〔二二一〕に挙げたものは、永享十年九月四日右大臣近衛房嗣左大臣に、内大臣鷹司房平が右大臣に任ぜられた時に、その節会に参仕すべき公卿以下の名を書き連ねた散状である。公家の散状は、その料紙に必ず折紙を用いている。とのことです。

ただし下巻では、西園寺公名内大臣に任ぜられた時のものと説明されています。