糸+寄 いろひ、干渉

〔一九〕安藝國高田郡大領を任ずるため安藝國司に下した官符。内印三顆が捺してある。永保三年(1083)六月七日までが官符の文で、奉行以下は国司が應徳二年(1085)二月十六日、「奉行」すなわち官符の趣旨を施行した意味を附記したものである。安藝國印が三顆捺してある。ところが、下巻では四顆捺してあるとかいてあります。どちらでしょうか?所蔵者名も文末でなく文中にあるようです。こまかいところをすいません。

符は所管から被管に下すものだったが、のちにはこの決まりは崩れてきた。〔二〇〕建武二年南禅寺に下したものはその初見である。このような官符には印は捺していない。というが、ここでも下巻に「字面に外印四顆捺してある」とあります。うーむ。

「糸+寄」(いろひ、干渉)